もともとナカニシビジョンは「夫の勤め先」でしたが、私が入社することになったのは、夫の交通事故がきっかけでした。入院のための休職手続きで、総務の方にお世話になった際、「復帰を焦らず、今は治療に専念してください」と言ってもらえ、「この会社は社員を歯車としてではなく、血の通った人間として見てくれている」と強く感じたことを覚えています。ちょうど転職を考えているとき、今働いている職場との環境の違いを目の当たりにして、「私もこんな環境で働けたら…」と思ったのを知ってか知らずか、夫の復帰が近づいたある日、総務の方は「よかったら一緒に働きませんか？」と誘ってくれました。この嬉しいお誘いに、即座に入社を決意。入社後も、周囲の誰もが私たちを「夫婦」としてではなく、それぞれ独立した人間として扱ってくれていて、「この会社を選んで良かった」と心から思えます。

現在、私が所属する部署では、表面処理の技術開発を担っています。メガネフレームは、表面に各種のメッキ処理を施すことで、デザイン性や耐久性を高めています。お客様や市場の求めるメガネを実現するために、新しい表面処理の手法を開発するのが当部署の仕事。とはいえ、メッキには高度で幅広い知識が求められるため、実際に検討・試作するのは先輩エンジニアの方で、私はサポートに専念しているのが現状です。書類作成や外部への発注など事務方がメインですが、仕事に慣れてきた最近では、メッキを施したフレームを組み立てるなど、モノ作り的な業務も増えています。前職も含めて技術職とは縁遠かった私ですが、子どもの頃からお菓子作りが好きだったので、自分のアイデアや創意工夫をカタチにする仕事に、少しずつ魅力を感じ始めています。いずれは自分なりに新しい表面処理を工夫し、周囲に提案できるよう、先輩エンジニアのもとで知識を深めていきたいですね。

仕事への視野を広げていき、果たせる役割を広げていきたいですね。配属当初は何も分からなかった私が、事務処理を効率良くこなせ、業務範囲を広げられているのは、仕事の全体像が分かってきたからこそ。先輩エンジニアと他部署との打ち合わせに同席し、業務の流れを把握することで、個々の作業の意味や優先順位が理解でき、自分なりに工夫できるようになったと感じています。これは担当業務に限ったことではありません。入社して初めて分かったことですが、メガネ製造には多くの工程があり、各工程の担当部署が互いに連携して、初めて1つの製品が完成します。より良いメガネを生み出すには、他部署も含めた全社の業務の流れを理解することが大切ではないでしょうか。実際、私も入社当初は部品加工の部署に配属され、そこで得た知識や経験が、今の部署でも役立っています。将来的には他の工程も経験し、メガネ製造の全体像を把握することで、与えられた役割を果たしながら、少しずつでも貢献度を高めていきたいですね。

当社は女性の管理職が活躍しているように、性別を問わず働きを評価してもらえる環境があります。女性社員の比率が高いこともあり、結婚や出産などに際してのサポートも充実しているので、女性が長く安心して働ける環境だと感じています。私にはまだ小学生の娘がいますが、「将来、この会社で家族3人が一緒に働くのもいいかな」と思えるほど。女性の方も、もちろん男性の方も、安心してご入社ください！